2007年3月23日金曜日

ボーイングか??エアバスか??

最近、ボンバルディア社製の航空機がトラブルを起す事件がありました。これにより航空機メーカーへの不信感を高めてしまった方がいるかもしれません。また航空機に乗るのが怖くなった方がいるかもしれません。ちなみにボンバルディア社製の航空機は西日本に多く運用されているだとか。東日本に住む私にはあまりなじみのない機体です。

その航空機メーカーでも世界的に見て特に大きい2社、ボーイングとエアバスでいま熱い戦いが行われている事はみさなんご存知でしょうか??
まずは米国代表のボーイング社(The Boeing Company)。日本の代表的な航空会社である日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)にも大多数採用されているので、お目にかかる機会は多分にあるはずです。このボーイング社でも特に有名なのは「747」と「777」です。前者は「ジャンボジェット」と呼ばれ、一昔前に運航していた「ポケモンジェット」や、日本の政府専用機、米国のエアフォース・ワンなどで採用されている機体なので想像しやすいかもしれません。後者は「トリプルセブン」といわれ、ボーイング社最新鋭の機体です。
ボーイング社はいま2つの機種を開発中です。中型旅客機の「787」と大型旅客機の「747-8」です。「787」は現在ボーイング社が一番力を入れて取り組み開発している機体です。「787」は性能など注目すべき点は多いのですが、私が何よりも注目したいのが日本の会社が開発に大きく寄与している点です。日本企業の担当比率が35%と高いのがこの機体の特徴です。日本の血も流れている「787」の運航を見るのが非常に楽しみです。余談ですが、「787」の愛称は「ドリームライナー」です。
「747-8」は察しが早い方はもうお分かりかと思いますが、先ほど説明した「747(ジャンボジェット)」の改良版にあたります。後に説明しますが、エアバス社製「A380」の対抗と元来の「747」シリーズの代替的意味合いを含んで開発が進められています。日本では日本貨物航空(NCA)が貨物専用航空機を発注したらしいので、当分は乗車はできないと思います。
変わってエアバス社(Airbus S.A.S.)。欧州に拠点を置くこの会社の航空機はボーイングと比較して日本人にはあまり馴染みのない会社かもしれません。日本の2トップがボーイングを多く採用しているのでエアバス社製機体への乗車の割合が相対的に低くなっている点があげられます。ただ国際線に乗る際に海外の航空会社を使う場合はあたる確率はぐっと高くなります。先日、香港ドラゴン航空を利用して香港へ行ったのですが、その際もエアバス社製の機体(A320)でした。
エアバスは中型旅客機「A350XWB」と大型旅客機「A380」を開発中です。ちなみに「XWB」とは「エクストラ・ワイドボディ(extra wide body)」の略です。「A350XWB」は元来「A350」という機体を販売する予定だったのを大きく変更して至っています。どうやら受注数が少なすぎたとかいう噂を聞いています。
「A380」は最近大きく話題になる事があります。去年日本にも売り込みのために飛んできましたし、先日は受注不振の米国に飛来したと聞きました。この「A380」はばかでかい!!写真を見れば一目瞭然なのですが、ボーイング社の大型機「747」を凌ぎます。よくこんなのが飛ぶなっと感心するぐらいの形をしています。超大型機とも言われる「A380」ですが、製造が大幅に遅れた関係上、販売にはかなり苦労しているだとか。航空会社としても期限までに納入してもらわないと利益を失いかねないから「A380」をキャンセルしてボーイングへ流れた事は妥当だと思います。これからいかに盛り返していくかがエアバスの焦点です。

今後の流れは中型なのか、それとも大型なのかは、この2社の売る航空機の傾向によって大きく左右されてくるのでしょうか?今後の航空機メーカーの行く末と航空会社の対応の変化が楽しみです!

もっと詳しく知りたい方は是非、ウィキペディアや航空機雑誌で調べたり、航空機マニアにでも聞いてみて下さい。これからのフライトが楽しくなるかもしれませんよ。

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